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経営における意思決定

あなたは、企業の経営者がどのように意思決定をしているのかを知っていますか?
彼らがどのように意思決定をし、事業を成長させているのか。そのヒントが分かれば、あなた自身が身に付けるべきスキルも自ずと見えてくるはずです。
では早速、事例を通して解説していきます。

今回のテーマは経営における意思決定です。
アメリカのマイクロソフトで働いた経験がある中島さんが書かれている「なぜあなたの仕事は終わらないのか」という本があります。
そこに興味深いエピソードがありましたので、今回はそのエピソードをお借りしようと思います。
その本自体は、タイムマネジメントとか時間活用術について書かれてる本なので、経営については直接関係するわけではありません。しかし、その中のエピソードとしてアメリカのマイクロソフトのビルゲイツの話が出てきます。

マイクロソフトの派閥争い「カイロチーム vs.シカゴチーム」

マイクロソフトと言えば、OSですよね。Windowsのオペレーティングシステムは、未だに高いシェアを誇っています。
実はこのマイクロソフトでは、1995年にある派閥争いがあったそうなんです。次世代のOSを開発する時の派閥争いです。2つチームがあって、まず王道のチームに「カイロチーム」というものがありました。
カイロチームは名前です。カイロチームは非常に優秀なサイエンティストたちの集まりだったそうです。
一方で、そのカイロチームの対抗馬として「シカゴチーム」というのがありました。シカゴチームは、中島さんが言うにはハッカー集団の集まりみたいな…ちょっと職人集団的な要素が強かったらしいんですよ。
それぞれが、別々のOSを開発していたのですが、4年ぐらいが経ったころ、ビルゲイツの前で2つのプロジェクトのチームがプレゼンテーションをする機会があったそうです。

4年越しのプロジェクトに決着

カイロチームは優秀な人達の集まりなので、プレゼンテーション資料も400ページぐらいあり、しかも非常に緻密に作られていたそうです。それを使いながら、ビルゲイツにプレゼンテーションをしたそうです。
一方で、シカゴチームはプレゼンテーション資料を用意していませんでした。その代わり、粗々だったらしいんですけど、新しいOSってこういう感じですっていうデモンストレーションのソフトを用意していました。
どうでしょう? 結果は大体お分かりかもしれませんけど、採用されたのはカイロチームではなくて、ハッカー集団みたいなシカゴチームだったんですよね。
では、なぜビルゲイツはシカゴチームを採用して、カイロチームをキャンセルしたんでしょうか?
キャンセルということは、そこで解散という意味です。
なぜでしょうか?

部分的無知のもとでの意思決定の重要性

その答えを紐解く鍵は、今回のテーマである「経営における意思決定」にあります。
経営では、環境変化に適応していくことが重要です。ただその環境というのは、刻一刻と変わっていきます。もちろん、いろんな環境をフレームワークに基づいて収集していくことは大事です。
ただし、どう頑張っても、どんな人でもすべてのあらゆる世の中にある情報を収集するのは不可能です。
ですから、経営とは部分的無知のもとで意思決定をしなければいけないという風に言われています。
つまり経営というのは、不確定な情報の中でも、どこかの時点で意思決定をしなければいけないということになります。
経営の方向性という意思決定をしていくことが経営においては重要なわけです。


なぜビルゲイツがカイロチームをキャンセルしてシカゴチームを採用したのか。それは経営においてどこかのタイミングで意思決定をしなければいけないからです。
ちょっと正面から答えてないって感じるかもしれませんね。
例えば、デモンストレーションの画面があったんだからスピード重視したんじゃないの?と聞かれたら、それはその通りだと思います。中島さんもそのように述懐しています。
ただ大事なのは、カイロチームが正しいのか。シカゴチームが正しかったのか。そういう論点ではなくて、4年間を費やしてきたプロジェクトだけど、ビルゲイツは明確に

「カイロチーム、ごめん。もう無し」

これを決めたっていうことなんです。
ビルゲイツがここでスピード感をもって、勝負をかけに行くべきだろうと判断したんだと思うんですよ。
そこで意思決定をしたということが重要なんです。
ビルゲイツほどの経営者になると、分かっていたということですね。

シカゴチームのOSが爆発的ヒットに

ちなみにその時に開発されたOSというのは、Windows95というOSです。若い人はちょっと分かんないかもしれませんが、実はそのWindows95が爆発的にヒットして、その後のマイクロソフトのOSにおけるWindowsの地位というのを確立したと言われています。
あなたが働いている企業も同じはずです。経営者や上層部が何かしらの意思決定した結果、その事業が選ばれてるはずです。
どのように選ばれたのか…これにちょっと思いを馳せてみてください。そうすれば、自分自身が身につけなければいけないスキルなどが見えてきやすくなると思います。

おススメの記事はこちら↓
【マイクロソフト】本格化する音声認識市場で優位な戦いができるか?
「ネットワークの外部性」の視点で考察した記事です。併せてチェックしてみてください。

参考文献
●『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』中島聡著(文響社)
●『競争の戦略 』M.E.ポーター(ダイヤモンド社)
●『速修テキスト〈3〉企業経営理論〈2020年版〉 (TBC中小企業診断士試験シリーズ) 』山口正浩監修、岩瀬敦智ほか著(早稲田出版)

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