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マクロ環境の情報収集

企業経営では環境変化に迅速に対応していくことが非常に重要です。
特に、マクロ環境についてはPESTの切り口で押さえていくと捉えやすいという風に言われています。
マクロ環境とPEST。
この2点を理解すると、あなたの視点が変化し、仕事の幅も広がるでしょう。
では今回も事例を通して、具体的に解説していきたいと思います。

今回のテーマは「マクロ環境の情報収集」です。
フォードとGM。アメリカを代表する2つの自動車会社について比較してみたいと思います。
比較と言っても、現在の比較ではなく創業当初の比較をしてみたいと思います。

 

1車種、黒1色で勝負に出たフォード

1908年にフォードはある車を発売します。その車はT型フォードって言われます。
古い映画とかでたまに出てくるのですが、Tの字をしたような黒塗りの車です。
フォードは、そのT型フォードという1車種、そして黒の1色。これで勝負します。
その代わり当時としては、珍しいライン生産と呼ばれるベルトコンベア式の生産方法を採用し、それによって車を大量生産していくことに成功しました。

買収を続け、巨大化したGM

一方でGMは1908年に創業します。もちろん当時からアメリカには自動車メーカーが色々とありました。
ビュイックとかキャデラックとか…そういうメーカーです。
GMは、お金持ちの人達っていうのはいろんな車に乗りたいだろう。ということで、どんどん既存の自動車メーカーを買収していきます。
一時期は、乗用車メーカーで10社とか。それからトラック製造メーカーで3社とか。
それらを傘下に収める巨大グループになっていきます。
その結果、GMは経営難に陥って1920年代に買収されてしまいます。

一方でフォードのT型フォードは、全盛期の1920年代頃、アメリカの乗用車市場シェアの実に50%以上を占めるぐらいまで爆発的に浸透していくことになります。
なぜフォードは成功し、GMは失敗したのでしょうか?

マクロ環境とPEST

その答えを紐解く鍵が今回のテーマのマクロ環境の情報収集にあります。
マクロ環境というのは、企業を取り巻く大きな環境のことです。
その中で正しく情報を収集するためにはPESTと呼ばれるフレームワークが必要です。

PESTとは、頭文字です。

・Politics(政治)
・Economics(経済)
・Society(社会)
・Technology(技術)

1900年代初頭のアメリカを考えてみてください。
アメリカのP(政治)は、当初から民主主義、自由経済です。
E(経済)は上り調子で一般大衆の所得も上がってきていました。
S(社会)当時は鉄道文化でほとんどの家庭が自動車を持っていませんでした。
T(技術)について、当時はあまり大量生産ができなかった自動車を、フォードがライン生産で大量に製造する技術を導入していったんです。

マクロ環境に乗っかり、PESTで捉え、フォードは成功をおさめた

つまり、なぜフォードが成功し、GMが失敗したのか。
GMが失敗したかどうかっていうのは、ときの運もあるんですけど、フォードが成功した理由は、まさにマクロ環境に乗っかっていったということなんです。
例えば自由経済の下で、一般大衆の所得がだんだん上がってきている時代でしたよね。その中で、まだ乗用車を持ってない世帯が多かったんです。
そこに自分達の技術で、T型フォード1車種。安く抑えるために1つのカラーしか販売しなかったとしても、乗用車を持ってない人達からしたら飛びつきますよね。
それによって、T型フォードは爆発的に売れたんです。

企業経営では、環境変化に迅速に対応していくことが非常に重要です。
その中で、特に捉えにくいマクロ環境については、PESTの切り口で押さえていくと捉えやすいという風に言われています。

ぜひあなたも自分の会社や事務所を取り巻くマクロ環境についてPESTで捉えていくという習慣を身につけてみてください。
PESTで捉えるためには、幅広く押さえていかなければいけませんから、自分自身が好むインターネットサイトだけ。または自分が好きな人の話を聞いてるだけ。というよりは、アナログであっても新聞を読むとか自分と反対の人の意見も聞いてみるとか。そう言った形で、なるべく幅広く情報を集めてください。
それをPESTの切り口で捉えていくというのが重要になりますので、これは習慣として試してみていただきたいと思います。

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参考文献
●『MBAエッセンシャルズ(第3版)』内田学編著、岩瀬敦智ほか著(東洋経済新報社)
●『ケースに学ぶ経営学 新版 (有斐閣ブックス) 』東北大学経営学グループほか著(有斐閣)

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