【経営戦略を事例で解説】iPhoneの専売権利を得ることができたのは●●をしたから!?

情報収集

あなたは普段の仕事で、どのくらい情報収集に力を注いでいますか?
情報収集の重要性と情報収集をしていくための仕組みを作っていくことは、あなた自身の業務で役立ちます。
では、さっそく事例を通して、具体的に解説していきたいと思います。

今回のテーマは「情報収集」です。
2006年にソフトバンクという会社がある発表をしました。
携帯電話キャリアのボーダフォンを買収するという発表でした。
ソフトバンクって言うと携帯電話のキャリアっていうイメージが強い人もいると思うんですけど、実は2006年以前というのは、別に携帯電話のキャリアでも何でもなかったんですよね。
2006年にボーダフォンという会社を買収することによって、携帯電話キャリアになりました。
ところが当時のボーダフォンと言うとNTTドコモをはじめとする大手の会社に日本では非常に遅れをとってました。
まず利用者数が少ないので、私もボーダフォンユーザーだったんですけど、他の会社と比べて繋がらない…。

「NTTドコモは繋がってるけどボーダフォンの自分は繋がってないよ…」

結構友達にバカにされたりしましたけどね(笑)そういう状況でした。
ですから、利用者割合っていうのも少なくて

「日本撤退するんじゃないの?」

と言われてたぐらいの企業です。

まさかのナンバーポータビリティ制度の登場で苦戦

そのボーダフォンをソフトバンクが1兆7千500億円という多額のお金をかけて買収したんですね。
ちなみに買収する時には、LBO(レバレッジドバイアウト)というやり方を使って、実際に出したお金は2千億円ぐらいっていう風に言われています。
これ、興味ある人はぜひググってみていただければと思います。
ポイントは何かって言うと、それだけあまり良くないよって言われてたボーダフォン。
さらに追い討ちをかけるように、発表したと同時ぐらいだったと思うんですけど、ナンバーポータビリティ制度っていうのが始まります。
このナンバーポータビリティ制度っていうのも、もう今じゃほとんどね使われないと思うんですけど、どういう制度なのかっていうと、実はそれまでっていうのは携帯電話キャリアを変えますよね。
A社からB社みたいな感じで変えると携帯電話番号も変わってたんですよ。
これちょっと大変ですよね。だからキャリアが変わると番号も変わるから、みんなにメールとかで「番号変わりました」って送らなきゃいけなかったんです。
ところがナンバーポータビリティ制度っていうのが導入されてから、携帯電話キャリアを変えても番号はそのままいけますよってことになりました。
そのため、

「ボーダフォン電波悪いけど番号変わるの面倒くさいから、使い続けておこう」

って思ってた人達がナンバーポータビリティ制度で

「番号変わらなくてもNTTドコモいけるらしいよ!」

っていうことになると、そっちに流れてっちゃいますよね。
実際にソフトバンクがリサーチしたところによると、ナンバーポータビリティ制度が導入されて、このままの経営で行くと、ほとんどの人たちがもう他社に移行しちゃうんじゃないかという結果が出たらしいんですよね。
さすがに孫さんもその結果見たときは、手が震えたって言ってましたけどね。(テレビ番組で)

なぜソフトバンクはiPhoneの専売権利を取得できたのか?

ところが、ソフトバンクっていうのは、そのボーダフォンを買収した後に利用者数を何と増やしていくんですよね。
もちろんいろんな要因があります。少し低価格路線でいったとかね。
そういうのもあるんですけど、その中の大きな要因っていうのは何かって言うと、アップルが当時開発したiPhoneを専売する権利を得たことなんですよね。
ですから、当時はソフトバンクと契約しないとiPhoneが使えませんよっていう状況が出来上がってました。
さあ、なぜソフトバンクはアップルからiPhoneを専売する権利を取得できたのでしょうか?

環境の情報収集

その答えを紐解く鍵が今回のテーマの情報収集にあります。
企業経営では、環境変化に迅速に対応していくことが重要です。
そのために環境の情報を収集していかなければいけないんですね。
ところが情報っていうのは今やビジネス情報は有り余ってますよね。色んな所にたくさんあります。
情報を得る手段というのもめちゃくちゃいっぱいあって、情報メタボとかって言われてますね。
要は、情報がありすぎて消化しきれないような状態。その中で情報収集していくためには、自分なりの枠組みっていうのを作っていく必要があります。
実際にいかに正確で、正しい情報を収集できるかが、正しい経営ができるかどうかっていうところと密接にかかわってきます。

iPhoneを開発してることを察知したソフトバンク

今回なぜソフトバンクがアップルからiPhoneを専売する権利を取得することができたのか?
これ、身も蓋もない話なんですけれども、孫さんがiPhoneを開発してるって言うことを事前に察知してたからなんですよね。
だから動き出しが早く行けたんですよ。
なぜかっていうと、孫さんは個人的にスティーブジョブズと人間関係があったわけですよね。
iPhoneが発表される数年前ですかね。
実際にスティーブジョブズと会う機会があったみたいで、その時にスティーブジョブズであれば

「何か新しい携帯の端末を作れるんじゃないの?」

そういう話してたらしいんですよ。
さすがに言わないですよ。
トップシークレット、機密事項だからスティーブジョブズもさすがに言わないらしいんですけど、孫さん曰く、そこでスティーブジョブズがニヤッて笑ったらしいんですよ。
これは開発している。
そこで察知したらしいんですよね。
だからこそ、その後もアプローチして、いち早くスティーブジョブズに対して日本でこういう展開していくんですよっていう提案が一歩早くできたわけですよね。
もちろんそれだけじゃないと思います。
それだけじゃないと思うんですけれども、やっぱりそこでスティーブジョブズとの人間関係ってのを作っていて素早く大きく変わっていくであろうビジネス環境の情報収集に成功していたっていうのがソフトバンクがiPhoneの専売権を取得できた大きな要因の一つであると言えると思います。

マイメンターを見つけよう

このようにビジネスでは、正しい情報を収集する仕組みっていうのが重要です。
もちろん何が正しいかっていうのはあとになってみないと分かんないっていうのはあるんですけれども、その時点では、正しそうな、あるいは幅広く偏りがなさそうな情報を収集していくっていうのが非常に重要です。
吉田さんが書いた『アンテナ力』っていう本には、マイメンターを作ろうとかってありますね。
経済のことだったらこの人に聞こうとか、マーケティングのことだったらこの人に聞こうとか、仕事のことだったらこの人に聞こうとか。
そういうマイメンターっていうのをあなた自身で見つけてもらえれば、自分の業務の中でも、いろんな情報っていうのが幅広く入ってくるんじゃないかなと思います。
ただし、その中でも自分なりの枠組みっていうのをしっかりと持って情報収集していかないと、抜け漏れっていうのが出てきちゃいます。

外部環境と内部環境

具体的に情報っていうのは、外部環境と内部環境、外部環境の情報と内部環境の情報という形で分かれていきます。
外部っていうのは企業の外の情報ですね。
内部っていうのは企業の中の情報ですね。
さらに外部環境っていうのは、マクロ環境とミクロ環境っていう形で分かれていきます。
マクロ環境っていうのは、企業を取り巻く大きな環境です。
例えば景気とか、あるいは文化とかそういう感じ。
一方でミクロ環境っていうのは、企業を取り巻く小さな環境ですから、例えばお客さまとか業界とか競合他社とか、そういう環境です。

様々な枠組みっていうのが環境にはあります。
それをどのように情報収集していくのかっていうのは、それぞれ代表的なフレームワークというのがありますので、それについてはまた別の機会に説明をしていきたいと思います。

ここでは、情報収集の重要性と、あなた自身が情報収集をしていくための仕組みを作っていくことの重要性について、考えていただければと思います。

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参考文献
●『カンブリア宮殿特別版村上龍×孫正義』村上龍著(日本経済新聞出版社)
●『速修テキスト〈3〉企業経営理論〈2020年版〉 (TBC中小企業診断士試験シリーズ) 』山口正浩監修、岩瀬敦智ほか著(早稲田出版)

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